

親父殿の話
僕の親父は頭が良くて、とある大企業の研究部長でした。化学屋でしてね、科学の信望者でしたね。凡そ再現性のないものは、この世に存在しない、という持論、信じていましたね。ですから、幽霊話なんて信じない、って、口癖のように言ってましたよ。...


泣き声は何処から?
鎌倉の古刹に、年一回、人形供養して下さるお寺さんがありましてね。人の形をしたものを供養する、ということがどんな意味があるのか、ここでわかった気がします。 その日、本堂の前は人、人、人で溢れかえっていました。普段は静かな境内なんですがね。人形供養の日は一変していました。...


狐憑き
これは後輩のT君の話でしてね。T君、彼は、おっとりしていて、どこか抜けてる感じの、争いを好まない性格に見えました。 結構な資産家に育ったためか、お坊ちゃん気質が抜けないんでしょうね。良く、同級生に茶化されていましてね。T君の顔を思い出すたびに、彼が茶化されて、困ったようなは...


骨遊び
過去、様々な怖い話を聞き、時には体験してきましたがね。やっぱり、強烈だなぁ、怖いなぁ、と思うのは妖怪話じゃないかと思いますねぇ。 神様が出てくる話も怖いなぁ。ほとんど妖怪みたいな神様もいるようですしねぇ。どのあたりが怖いかと申しますと、妖怪って時には人の人生を変えちゃうほど...


「ほら、そこが・・・」
「偶然だよ、偶然」 なんて、よく耳にしますがね。私にしてみると、その偶然という言葉、事実を誤魔化すのに都合のいい言葉だなぁ、と思うことがままありまして。時にはこんな”偶然”もありましてね。 私が通っていた高校は、通学時分、建て直しになりましてね。二年生の途中から、校舎のあち...


斬撃
私が20代の後半だった頃、よく心霊スポットと呼ばれるところに行きましてね。 いえいえ、肝試しですとか遊び半分に行っていたわけではないんですよ。真面目に”調査”していましてね。噂の検証に出掛けていたわけです。 今でこそ、東京近郊の心霊スポットといえば、筆頭に挙げられる某城跡で...


不幸を呼ぶ大顔
この話、都市伝説ぽい、というか、現代の妖怪話なのでしょうねぇ。 私が高校の時に聞いた話でしてね。ですので今から30年ほど前になりますか。 K君という、少し変わった友人がいましてね。言葉少ない男でしたが、空手と剣道の達人で、身体はかなりのマッチョ。それでいて、趣味が少女漫画を...


濃霧
私の出身大学は山国にありましてね。四方にドライブに良い名所がありました。 私も当時、生意気にもアルバイトで貯めたお金で型落ち中古のVWゴルフを買いまして。乗り回していましたね。観光地ですから、60分圏内でも、様々風光明媚な箇所が多かった。...















